2009年11月02日

京舞妓百景―ジョン・フォスター写真集

外国人カメラマンによる芸舞妓さん写真集です。

見ていてとにかく「似たようなアングルの写真が多い」という印象を受けます。特に目立つのは、うつむき加減の顔のアップと後ろ姿。とりわけ舞妓さんの後ろ姿が、これほどクローズアップされた写真集というのも珍しい気がします。さながら「舞妓さんの帯コレクション」という感じ。闇夜に浮かぶ様々な色や柄のだらりの帯、着物とのコントラストが、カメラマンにはとても興味深く、また美しく見えたのでしょう。

正直、人によっては退屈と感じるかもしれません。とりあえず、舞妓変身のポージングにはまったく参考になりません(^_^;) ただ、純粋に芸舞妓さんの写真としては美しいですし、衣装の資料集として見ても個人的にはポイントの高い本です。アップが多い分、着物の柄や質感、襟元の刺繍やかんざし、お化粧の仕方などがわかりやすいです。舞妓さんの装いについてわかっている方なら、季節やキャリアによって異なる舞妓さんの装いを確認しながら見てもおもしろいと思います。



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すっぴん芸妓―京都・祗園のうっかり日記

祇園甲部の現役芸妓、小喜美さんの本です。タイガースファンの芸妓さんと言えばお分かりになる方もいらっしゃるかも?

こちらの市まめさんの本が、舞妓さんや花街文化についての紹介・案内本だとすれば、こちらは芸妓として祇園に生きる女性の日常がつづられた本。「祇園の芸妓についての本」ではなく、あくまでも「芸妓の小喜美さんが書いた本」です。

いかにも優等生的な舞妓像を思わせる市まめさんの本とは趣が異なり、タイトル通り「すっぴん」の芸妓さんの日常が、京都の美しい四季や祇園町の折々の行事とともに、気取らない文体で綴られています。「生きた伝統工芸品」の祇園の芸妓さんが、ちょっと身近に感じられるかもしれません。あ、一応断っておきますが、お下品な暴露本的内容を期待しても無駄ですよ(笑)

読んでいると、無性に京都に行きたくなってきます。小喜美さんと同じところを歩いたり、お店に立ち寄ったり、自転車に乗ったりしてみたくなります。京都の魅力とともに、普通の花街紹介本では、絶対に知ることのできない芸妓さんの姿を感じることができる1冊です。

 とにかく肩肘張らず、気軽に楽しく読める本です。息抜きに、京都が恋しくなったときに、ちょっと手にとって読んでみてはいかがでしょう。



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タグ:祇園甲部
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お座敷遊び 浅草花街 芸者の粋をどう愉しむか

またまた浅原須美さんの本になります。浅草花柳界の歴史、芸者さんの語る浅草花柳界の今昔、現代の浅草花柳界、「箱屋」千葉さんのインタビューと、浅草花柳界についてたっぷりかかれた1冊です。

もちろん最後には、実際に花柳界で遊ぶ方法も段階別に書かれています。(浅原さんの本の好きなところは、必ずこの実践編があることです)

「花柳界入門」「東京六花街」が写真中心なのに比べ、こちらは文章メインです。内容は十分に読み応えがありますので、写真だけではなくもっと詳しく花柳界のことを知りたいという人にはオススメです。



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タグ:浅草
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