2010年03月12日

京舞妓

1987年に京都書院から出版された大判写真集です。祇園の舞妓さんの四季折々の姿が、祇園の様々な年中行事とともに紹介されています。

だらりの帯の盛装で祇園の町を歩く姿から、お稽古風景、都をどりの舞台、楽屋裏のスナップと、いろいろな表情の舞妓さんを見ることが出来て見応え十分です。巻末にはお茶屋さんや、芸舞妓さんの名前が一覧で紹介されています。芸舞妓さんについては、その所属の屋形名も併せて書いてあり、資料的にもとてもおもしろいです。

別に紹介した「祇園 女の王国」に書かれている頃と同時代の本なので、そちらに登場する舞妓さんたちの姿をこの写真集で実際に見ることができます。お互いを副読本としてもいいかもしれません。


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実際に手に取るには、図書館で見るか古書店で入手するかのいずれかになると思います。ただ希少本なので、古書の値段は高めのことが多いようです。



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2010年03月10日

祇園 女の王国―紅殻格子のうちとそと

祇園新橋にある甘味処「ぎをん小森」。こちらのお店が元はお茶屋さんの建物というのは、ガイドブックなどの紹介で皆さんよく知るところかと思います。その小森が、祇園のお茶屋「小森」であった頃を、その女将の小森友恵さんを中心に書かれたノンフィクションです。

友恵さん本人についてはもちろん、芸舞妓、お客さん、お茶屋の人々、そのほか花街に携わる様々な人々のエピソードが、小森や友恵さんとの関係を通じて紹介されていきます。そこからは、なかなかわかりにくい花街のしくみや「お茶屋」の役割、芸舞妓の生活やお茶屋との関係、また時代とともに変わりゆく花街の様子など、「一見さんお断り」の言葉に代表される独特の世界の一端をうかがうことが出来ます。

花街に関する予備知識が特になくても、読みやすくおもしろい内容の本です。実際に「ぎをん小森」に行くのなら、ぜひ併せて読んでみてはいかがでしょう。

なお書かれている時代は、小森創生期の戦中・戦後あたりからで、「現在」として書かれているのがだいたい1980年代。当時の舞妓さんの名前もそのまま登場するので、その頃の写真集を併せて見るとまたおもしろいのではないでしょうか。

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