2010年03月10日

祇園 女の王国―紅殻格子のうちとそと

祇園新橋にある甘味処「ぎをん小森」。こちらのお店が元はお茶屋さんの建物というのは、ガイドブックなどの紹介で皆さんよく知るところかと思います。その小森が、祇園のお茶屋「小森」であった頃を、その女将の小森友恵さんを中心に書かれたノンフィクションです。

友恵さん本人についてはもちろん、芸舞妓、お客さん、お茶屋の人々、そのほか花街に携わる様々な人々のエピソードが、小森や友恵さんとの関係を通じて紹介されていきます。そこからは、なかなかわかりにくい花街のしくみや「お茶屋」の役割、芸舞妓の生活やお茶屋との関係、また時代とともに変わりゆく花街の様子など、「一見さんお断り」の言葉に代表される独特の世界の一端をうかがうことが出来ます。

花街に関する予備知識が特になくても、読みやすくおもしろい内容の本です。実際に「ぎをん小森」に行くのなら、ぜひ併せて読んでみてはいかがでしょう。

なお書かれている時代は、小森創生期の戦中・戦後あたりからで、「現在」として書かれているのがだいたい1980年代。当時の舞妓さんの名前もそのまま登場するので、その頃の写真集を併せて見るとまたおもしろいのではないでしょうか。

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実際に行ってきました。
いつも人が並んでいるので、思いっきり時間を外して行ってみたらすんなり入れました。お客さんもあまりおらず、店内はかなり静か。川辺の席に座り、ゆったりと雰囲気を楽しむことができました。

5_6.jpg
以前舞妓変身体験(@紅先笄)したときに、お店を背景に撮らせてもらいました。
お店の前はいつもお客さんがいる印象ですが、この写真はめずらしく誰もいません。



お茶屋だった頃のたたずまいをそのまま、外観も中もそれほど大きく改装されていないのでしょうね。照明は暗めで、建物のしつらえ、窓からの眺め、非常に風情がありました。

ちなみに席はすべてお座敷席です。足が悪い人にはちょっとツライかもしれないですね。お店の方に聞いたら、そう言う方にはお座敷用の小さい椅子を出してくれるとのことでした。

メニューは全体にお高めな印象ですが、まあ場所代という感じです。お上品な量に、味はほどよい甘さが食べやすく、おいしかったですよ。

5_7.jpg
抹茶ゼリー \1,150
白玉・アイス・小豆入りです。


季節によっても席によっても、楽しめる風景が異なるようですね。今回は一階席だったので、できれば一度二階席に上がってみたいです。そして時間は、お茶屋さんの営業時間である夕方以降に‥。


ぎをん小森サイト

タグ:祇園甲部
posted by ぷにすけ | TrackBack(1) | 京都花街の本
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京舞妓
Excerpt: 「京舞妓」京都書院(1987年)
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Tracked: 2010-03-12 21:00