2011年05月04日

花かざりの心「舞妓物語」−振り袖に似合う髪飾り−

京都の風情ある風景をバックに、舞妓さんをモデルにして撮影された和装ヘアアクセサリーのカタログ本です。

紹介されている髪飾りは、伝統的なつまみ細工をあしらったものから、リボンや組紐を用いたもの、オーガンジーを用いた現代的な雰囲気のものなど、振袖に似合うように作られた様々なタイプのものが多数。舞妓さんが普段に付ける「花かんざし」とは違うので、一般の人が普通に和装で使えるようなデザインです。

モデルは宮川町の舞妓さん(当時)、ふく彩さん、ふく唯さん、とし彩さんの3人。白塗りではなく普通の肌色メイクに、髪も日本髪ではなくモダンなアップスタイル。着物もだらりの帯の舞妓衣装ではなく一般的な振袖をまとっています。

モデルの舞妓さんたちを紹介するページとして舞妓姿の写真もありますが、数ページなので「舞妓さん」の写真集と言えるほどではありません。(そもそもの目的がそこではない本なので。)なので「舞妓さん」の写真をたくさんみたい人にはおすすめではありません。ただ、「舞妓さん」のこういう姿はなかなか見られないので、そう言う意味ではとてもおもしろい、めずらしい本だなと思います。

白塗りではない着物姿は舞妓姿とはまた違う、若い女の子の着物姿という感じでかわいらしいです。髪型は現代的なアップスタイルながら、決して奇抜ではなく上品にまとまっていて、全体にとても品のよい振袖姿になっています。モデルの舞妓さんたちが着物に慣れていて、表情の作り方やポージングなど、その姿が板に付いているところも大きいのでしょうね。

しっとりと美しい京都の街。(エリア的には東山周辺でしょうか。ねねの道や石塀小路、長楽館など)若いながら着物に慣れ親しんでいるモデルさんによる振袖姿。「舞妓さん」写真集としてみるとどうしても物足りない内容ではありますが、振袖姿やそれに似合う髪型、髪飾りを見たい人にとってはそれだけで楽しめる本です。もちろん、モデルの舞妓さん自身のファンなら「買い」な内容ですよね。








花かざりの心「舞妓物語」 振り袖に似合う髪飾り




タグ:宮川町
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2011年01月30日

京都 五花街―祇園甲部 宮川町 先斗町 上七軒 祇園東

サイズ・ページ数ともに、こちらの「京都花街」と全く同じです。花街の一年を写真で追うという構成も全く同じですが、掲載されている写真はほぼ一新されていますので、前の本を持っている人でも十分楽しめると思います。

また「五花街」というタイトルにはなっていますが、前回同様に島原も見開きの2ページで紹介されています。

違うところは、舞妓さんの顔写真一覧がなくなったこと、髪結いさんやかんざし職人さんなどの裏方さんの記事がなくなったこと。そして前の本では、春から冬にかけての年中行事を追いながら、その中に「店出し」や「襟替え」「引き祝い」といった、花街におけるライフイベントも織り込まれる構成でしたが、今回は年中行事とライフイベントが別項目になって、全体的に見やすくなった印象です。

なお引き祝いは、溝縁ひろしさんが「祇をん市寿々」で、店出しからその成長の過程をずっと追ってきた市寿々さんの引き祝いの写真が掲載されています。結婚による引退ということで、白無垢の花嫁姿も掲載されているのはなかなか貴重です。

顔写真一覧がなくなったのはちょっと寂しいかもしれませんが、その分各行事ごとの写真は増えていますし、前回の本では紹介されていなかったイベントも加わっていますので見応えは十分です。

京都五花街の一年を、豊富な写真を見ながら追える構成はやはりわかりやすく、見ていても楽しいです。前の本を持っていない人にはもちろんおすすめの一冊ですし、前の本を持ってる人でも、買って損はないのではないかと思います。




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2010年03月12日

京舞妓

1987年に京都書院から出版された大判写真集です。祇園の舞妓さんの四季折々の姿が、祇園の様々な年中行事とともに紹介されています。

だらりの帯の盛装で祇園の町を歩く姿から、お稽古風景、都をどりの舞台、楽屋裏のスナップと、いろいろな表情の舞妓さんを見ることが出来て見応え十分です。巻末にはお茶屋さんや、芸舞妓さんの名前が一覧で紹介されています。芸舞妓さんについては、その所属の屋形名も併せて書いてあり、資料的にもとてもおもしろいです。

別に紹介した「祇園 女の王国」に書かれている頃と同時代の本なので、そちらに登場する舞妓さんたちの姿をこの写真集で実際に見ることができます。お互いを副読本としてもいいかもしれません。


kyo_maiko.JPG

実際に手に取るには、図書館で見るか古書店で入手するかのいずれかになると思います。ただ希少本なので、古書の値段は高めのことが多いようです。



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タグ:祇園甲部
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2009年12月10日

舞妓はんになってみませんか―京都宮川町の舞妓姉妹、君香さんと君晴さん

宮川町から実の姉妹で舞妓さんになった、君香さん、君晴さんがモデルの写真集です。

特にメインはお姉さんの君香さん。お店出しからはじまり、花街の年中行事や日常の様子など、簡単な文章を添えながら写真で綴っています。君香さんたちの姿を追いながら、舞妓さんのことをざっくりと知ることができる内容です。

一人の舞妓さんを追った写真集は他にも出ていますが、それらの本に比べると、こちらは特にドキュメンタリータッチではありません。リアルな日常風景よりも、イメージ写真というか、絵はがきやカレンダーのような写真が中心です。

とにかく「美人の舞妓はん」がモデルですし、眺めているだけで楽しいです。お正月の黒紋付きから四季折々の様々な装い、白塗りの舞妓姿だけでなく普段着の着物姿もありますし、いろいろな舞妓さんの姿を見ることができます。「本のお値段に比しての枚数」という点では、かなりお得感がありますね。

「花街の記録写真集」と言うよりは「君香さん写真集」なので、何を求めて舞妓さん写真集を見るかによっては、少々好みの分かれる本かもしれません。お目当ての舞妓さんが他にいる人、いろんな舞妓さんを見たい人、ドキュメンタリー的なものを求めている人には、ちょっと物足りないかもしれません。

もちろん、君香さんファンなら迷わず買うことをおすすめします(^^)(舞妓さんになる前のプライベート写真も掲載されていますよ)



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2009年12月01日

祇をん市寿々

一人の舞妓さんの、花街での成長を追った写真集です。

モデルになっているのは祇園甲部の市寿々さん。今では珍しくなった、お茶屋を営む家で生まれ育ち舞妓になったという、言わば祇園のサラブレッド。花街のしきたりをその成長と共に追う、ドキュメンタリータッチの写真集です。

舞妓としてのデビュー「店出し」から始まり、やがて舞妓から芸妓になる「衿替え」を経て、さらに芸妓として妹の舞妓を引く‥という、一連の成長の記録がつづられています。こうして、一人の舞妓さんを長期間にわたって追い続けた本はなかなか貴重ですよね。

巻末に少しまとまった文章はありますが、全体には写真が中心です。節目節目の舞妓さんの姿はもちろん、お化粧や髪結い、着付けの様子なども紹介されています。

市寿々さんという一人の舞妓さんをメインに扱っていながら、単に市寿々さん個人というのではなく、その姿を通して「舞妓の花街での成長」をかいま見られる写真集になっています。一人の舞妓さんを追うことによって、店出しや衿替えと言った花街の行事が、その舞妓さんにとって大切な人生の節目であり、一大イベントなのだと言うことを改めて意識させられる本です。



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